三沢厚彦ANMALS Multi-Dimensions千葉市美術館

久しぶりに千葉市美術館へ行ってきました。
今回の企画展は日本を代表する彫刻家、三沢厚彦の多次元世界です。

動物たちは楠を彫って、油絵具で彩色されているそうです。
独特でシュールなポーズと、表情がなんとも不思議な三沢ワールドへ連れて行ってくれます。

触ることはできませんが、彫刻の独特な質感とポップな色合いをじっくり見ることができます。

小さい作品や、小さい動物たちはとても愛らしいのでこの作品たちがお家にいたら絵本の世界のような毎日が過ごせるかもしれないなぁと思いました。また、かなり大きな作品、動物もいたので物凄い迫力でした！でもなんだろう、どこか親しみのもてるかわいい顔付きや目をしているんです。

彫刻以外にも油絵の絵画もありました。やはり大きい作品はとてつもないパワーです。

作品を空間にどう配置するかによって、この場所だけでしか体験できないサイト・スペシフィック（ビジュアルアートのジャンル）となるのですが、三沢さんはそれもとても大事にされているそうです。

企画展示フロアだけでなく、1階のさや堂ホールや4階の子どもアトリエ、図書室などにも作品は置かれ、作品を探して千葉市美術館を散策するのも個人的には結構面白かったです。

点数も多いANIMALSがやはり印象的ですが、廃材を使ったいかにもな現代アートも展示されていました。そして何と言っても近年の空想上の生き物、麒麟やキメラ、複数の動物のイメージを組み合わせた大型の作品は、愛らしさとはまた別の次元でより作品の存在意義をこちらが考えさせられるような、そんな刺激的な作品でした。