第8回 大隈佳子(おおくま・けいこ)さん


 千葉市海まつり協議会(愛称:チーム海machi)には「かつて目の前に海があった=“海まち”文化を未来へ継承しようと、とってもステキな人たちが参加しています。「海machiのひとびと。」では毎回、メンバーに「スマホにあるお気に入り画像」「地域の好きなところ」をお伺いし、メンバーの熱い想いとみなさんへのメッセージをお伝えしています。第8回は“裏ちば”で市の遊休地で「うらにわ部」を展開している、うらにわ社会実験場コミュニティマネージャー・大隈佳子さんからお話をお伺いしました。

“にっしー”と呼んでください!

 大隈重信の大隈、佳子さまの佳で、大隅佳子(おおすみ・けいこ)と言います。にっしーは旧姓の愛称で、千葉市のリノベーションスクール時代、学生気分に戻って愛称にしました。

 好きなおにぎりの具は明太子。おにぎりは私にとってお友達みたいなもの。三児の母なのですが、子どもたちが野球部で、彼らの補食はいつもおにぎりです(笑)

きっかけは千葉市主催のリノベーションスクール!

うらにわを命名したグッドネイバーズスクールの仲間たち
 地域活動を始めたきっかけは裏ちばのミッケガレージと、千葉市主催の街づくりの人材育成、遊休不動産・オープンスペース等を活用したプロジェクトの実事業化を図る「リノベーションスクール(現:グッドネイバーズスクール)の参加でした。

 約6年前、個人事業主の方のお手伝いをするタイミングで(その仕事が庭づくりとか、デザインといった施工で、道具が必要だったので)、ガレージを借りられるんだったら「ぜひ!」ということでミッケガレージにつながりました。

 そこに顔を出すようになって、市役所の方ともお話しするようになって。当時、今のうらにわの場所(中央区新宿1丁目さざなみ橋たもとの遊休地)は、もう草ぼうぼうだったんですよね。年に何回か市が刈り込んだ時だけきれいになるけど、またすぐ生えてくるみたいな。ずっとあそこ、もったいないなと思っていて、それを市役所の人にぼそっと言ったら、なんと! 翌年のリノベーションスクールの課題地がそこだったんです。そして、「参加してみない?」と声をかけてもらって参加したのが始まりでした。

草むらが、みんなの「うらにわ」へ

うらにわ部の活動
(左)カラダよろこぶ OpenDAY (右)うらにわビアガーデン✖️潮風Friday
 現在はうらにわ部のうらにわ社会実験場コミュニティマネージャーとして、「さざなみ橋のたもとに豊かな暮らしの風景をつくる」というコンセプトで活動しています。

 具体的にはイベントを考えたり、キッチンカーの出店を調整したり、インスタを運用したりしています。大変ではありますが、街の雰囲気に馴染むキッチンカーの方たちが繋がりで自然に集まってくれていることがうれしく思います。

 素材や商品にこだわりを持ったキッチンカーさんは、ぜひこの場を利用いただければと思います。裏ちばの素敵な個人商店さんが点在する街の特徴に、うらにわも貢献できたらという思いで運営しています。

 なお、11月3日(火)にはリラクゼーションイベント「カラダよろこぶONE DAY」をします。からだを動かしながら、ゆったりとした時間を楽しめるイベントです。

御浜下りを実際に見たのは2年前

今年の御浜下り
 御浜下りのことは千葉市に引っ越してきた、17年ほど前から知っていました。でも、実際に神輿が海に入るのを見たのは2024年、千葉県立美術館で開催されていた五十嵐靖晃さんの「海風」展で発足したグループに参加したことがキッカケでした。

 毎年、例大祭は道に「しめなわ」が施されて、季節は感じるものの、平日だった期間は仕事に出ているためお目にかかれず、土日祝になってからも、子どもがスポーツを始めると1日持っていかれることも多く、子育て世代にはリアルタイムがなかなか難しい現実もあったりします。

 今年は海風展をきっかけに始めた「ゆうきのわたプロジェクト」で、綿の栽培を手伝ってくれる新宿一丁目町会のご長寿会4人の皆さんと観に行きました。

 また、例大祭前日には娘が幟旗(のぼりばた)の筆耕に参加させていただいて、書道で地域貢献ができることを実感し、私の中で新たなアイデアが浮かびました(笑)。

ゆうきのわたプロジェクトで新たな出会い

ご長寿会の皆さんと種植え@新宿公園
 「ゆうきのわたプロジェクト」は子ども御浜下りで五十嵐靖晃さんが始めた「わたぶね様」をきっかけに、新宿公園の花壇で綿を育てる取り組みです。

 ママ友でもあった新宿2丁目自治会の吉田宜子さんから「綿を育ててみたいんだ」と相談を受けたのがきっかけで、私は植栽デザインの仕事をしていたこともあったので、栽培のアドバイザーのような役割で発足メンバーとなりました。

 そして、うらにわ部で一緒に活動している長谷川満彦さん(満ちゃん)に声をかけました。以前から花壇を整理したいと聞いていたこともあり、話があっという間に進みました。今まで関わった地域活動の中でも、これはダントツで早かったですね。

 綿を育てることを通して、長寿会のみなさんとも顔見知りになりました。今では街で会ったら挨拶できるようになって、そういう新しい出会いがうれしかったです。

お気に入りは息子が教えてくれた路地の景色

 スマホのお気に入り写真は、息子と一緒に学校まで歩いた時に撮った路地の写真です。息子が小学6年生の頃、ちょっと学校に行きたくない時期があって、一緒に学校まで行くことになったんです。その時、私が先に歩くんじゃなくて、息子に任せて、後ろからついていってみようと思って。そうしたら、この路地を通ったんですよね。普段、私は絶対に通らない道だったので、「息子はこんな素敵な場所を知っているんだ」と思って、写真を撮りました。

 後からわかったんですけど、満ちゃんも同じ場所を「好きなところ」として海machiのインタビューで答えていたんです。それを知った時は「え、すごくない?」ってなりました。自分がたまたま見つけたと思っていた場所を、満ちゃんも好きだと思っていた。そういう偶然って、ちょっといいですよね。

今後は空き家についても

 うらにわ部としての活動はもちろんのこと、これからやってみたいのは空き家や遊休物件のことです。まちの中にある路地文化的な、古き良き雰囲気を残す。地域に関わることで、建築士として取り組みたいことが明確になった気がします。

 また、白旗神社で来年のお正月から御朱印を始めることを考えていて、満ちゃんや鈴木年樹さんを通して寒川神社にもご相談しています。御朱印めぐりみたいなことも、地域を越えて人がつながるきっかけになるんじゃないかなと思っています。

 「ゆうきのわたプロジェクト」としては、新宿2丁目でも栽培したいという声もあるので、近い将来、プロムナードの景色に綿花が仲間入りできたら素敵だなと思っています。綿を育てて、収穫して、ワークショップをしたり。育てるだけじゃなくて、地域の人がちょっと関われるような形にできたら楽しそうだなと思っています。

 空き家のことも、御朱印のことも、綿のことも別々に見えるけれど、結局は人と人がつながるきっかけなんですよね。無理はできないけれど、できることを少しずつ。こんなふうに、色々な場を種まきすることで、地域の皆さんが出会い、それぞれの輪が広がれば良いなと思います。

地域の皆さんへのメッセージ

地域の好きなところ
(左)プロムナードの桜並木(中)町会の櫓と提灯(プロムナード沿い歩道の街路樹の落ち葉)
 地域の活動、町会は特に、輪番で課せられているイメージが根強いと思うんです。 役員さん大変!とか。

 でも、私は「楽しそうだな」とか、「ちょっと興味あるな」というくらいで、まず触れてみるのがいいと思っています。最初から何かを背負わなくてもいい。見ているだけでもいいし、情報を知っているだけでもいいんです。

 とかく私も、体は一つなので、自分が頑張る場、できることだけ力添えする場、という具合で関わりながら課題を見つけて取り組む姿勢で関わっています。「持続可能な活動とは」を掘り下げながら、まちに居りますので、見かけた際はお気軽にお声掛けください!
このインタビューは公式Instagramでも配信中! フォロー&応援をお願いいたします。
千葉市海まつり協議会 公式Instagram
このまとめ記事の作者
千葉市海まつり協議会
私たち千葉市海まつり協議会は、「御浜下り(おはまおり)」をはじめとする「海ちば」の文化を掘り起こし、末永く継承するために、2021年に設立さ...
プロフィールや他の投稿を見る
ログインしてコメントしよう!

シェア送る

同じカテゴリーのコネタ