「元気。癒されて欲しいという祈り。」クリエイターインタビュー#2【チバイラコネクト！3】

2025/12/19


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千葉で小さな同人イベント「動物×KAWAII展」（チバイラコネクト！3）を開催するにあたって、クリエイターにインタビューをしていきます。

深堀りするために、クリエイター本人も気づいていない深淵に迫る質問を多くしておりますので、ぜひ楽しんでください。

https://chibaminato.jp/matome.php?id=7008

1｜プロフィール

○作家名：那虎あお
○URL：xfolio
https://xfolio.jp/portfolio/ao23natora

○自分をひと言で紹介するとしたら？
お絵かきクリエイター

○皆さんに見てほしい作品と紹介文
・見てほしい作品：素敵な味わいアニマルず

・紹介文：どうぶつとスイーツの不思議でかわいい世界観を描いた作品です。シリーズの新作をイベントでだします。
（絵はリンク先で見れます）
https://xfolio.jp/portfolio/ao23natora/series/2460957

かわいくて元気をもらえるイラストを描いている那虎あおさんのインタビュー！
深堀りしていきます！

2｜世界観と制作の軸

○あなたの作品を知らない人にまず伝えたいことは？
　作品の楽しみ方は人それぞれありますが、私はまず自分が楽しめるもの。次に作品を見た人が少しだけ元気になることを目標に作品制作をしています。
　伝えたいことはそれぞれ作品で異なりますが、素敵な味わいアニマルずシリーズでは、どうぶつとスイーツのかわいいさを通じて、ふたつのモチーフの親和性ある楽しさを伝えたいと思っています。

○あなたの作品を貫くテーマ、または「言葉にしづらい核」は？
　私の作品のテーマは、「元気にする」です。ただ、「元気にする」というのは、明るく楽しい気持ちにさせるという表現だけでなく、「癒したい」という気持ちもあります。つまりは、癒されてほしいという「祈り」です。
　素敵な味わいアニマルずシリーズでは、ちょっとした癒しと面白さを軸に制作しています。

○作り手として一番大事にしている価値観は？
　「楽しむこと」です。ただ、楽しむだけではなく、私はその作品でコミュニケーションをしているという意識があります。
　私は「描く」ということの前に、自分の考えや気持ちを「伝える」ことが好きです。ですから、「楽しむこと」は大前提として、作り手として絵を描くということは「伝えたいことを伝える表現である」という考えを大切にしています。

3｜個人と創作の関係

○”作家としての自分"と"普段の自分"に違いはありますか？
　この質問に答えるまでは、あんまり感じていなかったのですが、普段の自分はかなりの恥ずかしがり屋だと思います。つまり、自己主張が苦手です。
　しかし、作家として絵を描くことは自己表現の一つだし、「これが好き」とか「こんなの面白いと思う」っていう主張だと思います。
　普段の自分は自己主張が少ないのですが、絵になると主張が強い。そんな違いがあります。なぜそんな違いがあるかというと、単純に本当は伝えたいことがたくさんあるってことなんだと思います。

○子供の頃から変わらない部分は？
　絵を描くことが好きなことです。

○あなたがまだ扱えないテーマや感情は？
　「泣く」とか「怒る」とか、負の感情を扱うのが難しいです。テーマとして扱うのが、私自身ものすごく難しいです。ただ、感情表現する絵は好きなので、いつかチャレンジするのはありかなと思います。

4｜制作過程・こだわり

○制作前のルーティンは？
　水分補給用の飲み物を用意します。甘めの飲み物が好きです。

○一番ワクワクする瞬間と苦しい瞬間は？
　色ラフを描いている時や目のハイライトを入れる時は、ワクワクします。苦しいのは、配色で苦戦する時です。色のバランスを見ながら、修正していく瞬間が繊細な作業だと思うので、とにかく悩みます。ある程度の納得までいって、完成するととても嬉しいです。

○制作スピードと質の関係についてどう思いますか？
　時間かけると、質のいいものができやすいというのはあります。しかし、どの工程にも鮮度があると思っているので、「時間をかけるからいいものができる」というわけではないと思っています。スピードのある作業で鮮度をある程度保ち、どれだけ理想に近づけるかで、魅力的な作品度である質になるのではないでしょうか。

○作品に影響した印象的なヒントは？
　作品を制作する力を養えたという意味で、ヒントとなったのは、子どもの頃に習っていた「習字」です。この時に、観察力と集中力は、強化されたと思っています。
　最近だと、季節の花や動物のかわいさ、芸術的な食べ物からヒントを得ることが多いです。

5｜作品制作とこれから

○アイデアが湧かない時、どうする？
　気分転換に散歩したり、美味しい飲み物を飲みに出かけます。1日置いてみると、違う発見をして解決したりします。

○美しいけれど作品に取り入れないものは？
　人間の肉体的な美は、美しいと感じても、生々しく取り入れないようにしています。現実感が出過ぎるからです。
　また、人間の目で見たものを忠実に描くのではなく、咀嚼したデフォルメ調で描くことを意識しています。想像上の表現ができるのが、絵の良いところでもあるので、そこを活かしたい想いがあります。

○評価（数字）が影響したことはありますか？
　少ない数字でも、見てくれる人がいるんだと励みになることもあります。

○「本当はこうしたいけどまだできていないこと」は？
　ゲームのスチル絵のようなキャラクターが生き生きと生活している絵を描きたいと思うことが多いですが、背景が思うように想像して描けないので、練習が必要だなと感じています。ゆくゆくは、キャラクターものの絵本を制作するのが目標です。

6｜鑑賞者との距離

○どんな人に届いてほしい？
　絵に癒しを見出せる人です。私の絵が癒しになれたら嬉しいなと思いながら、いつも作品を描いています。

○観る人になにを残したいですか？
　心地よさや、絵への興味を引き出せたら良いなと思っています。私の絵で元気につながる何かを引き出したいです。

○他者との関わりで作品や考えが変化した経験は？
　たくさんあります。
　人に自分の考えを話す時でさえ、「自分はこんなことを考えていたのか！」という発見します。だから、他者は新しい刺激を与えてくれるだけでなく、鏡であるとも考えています。煮詰まっている時は、話してみるのもありです。
　いつも話を聞いてくださる周りの方々には、とても感謝しています。

7｜展望

○まだ挑戦していない領域は？
　たくさんやりたいことはあります。個展を定期的に開けるようにすることが、特に強い目標の１つです。
　ただ開くだけでは、いろいろな問題が起こりますので、まずは私がどんな作品を制作する人なのかを伝えていく活動を、千葉県中心に広めていきたいです。

○5年後続けたいことと、捨てたいことは？
　大なり小なり作品を作り続けて、発表を続けたいです。捨てたいのは、不健康な状態です！捨てられるのかな…

○理想の展示環境は？
　アトリエの横に展示会開けるスペースがあるのが理想です。ただ、展示されているだけだと、味気ない時もあるので、飲み物片手にゆっくり座ってみれるのが良いのではないかと、今回のインタビューで考えました。
　展示会は、ファンと交流できることもポイントの１つだと感じています。在廊しやすいのが良いのかも？

○最後に残したい作品とは？
　好きなものをとことん詰め込んだ作品か、感情の思うままに描いた作品集がいいと思います。「あぁ、描ききったよ。」と思うことができるのが1番ですが、私は強欲な方なので、描きたいものに追われそうです。

8｜どうぶつ×kawaiiテーマ展示について

○動物イラストへの考えを教えてください
　動物というと「かわいい」が出てきますが、それと同時に自然の中の生命であると感じてます。人間と違う魂の力強さを感じさせてくれる絵もあれば、人間に近いような本能的なものを感じさせてくれる絵もあるなという印象があります。極端に言えば、ただそこにいるだけで魂を感じます。

○好きな動物は？
今は、狸と虎が好きです！

○あなたにとって「かわいい」とは？
　「愛でたい」という「心の揺さぶり」のことを「かわいい」と表現したいです。なんか愛着があり大切にしたいことやもの、それに対する衝撃なようなものを「かわいい！」というのかなと思います。

○今回の展示で特に見てほしいポイントは？
　私の作品は、配色に力を入れているものが多いので、作品一つひとつの色彩感をお楽しみいただきたいです！

ありがとうございました！

イベント概要

開催時刻：2026年1月17日（土）15：00～20：00
📍 会場：西千葉アトリエカフェぴりーぶ（JR西千葉駅から徒歩4分）
🎨 テーマ：「動物×KAWAII」
入場無料
主催：千葉おえかきハウスhttps://chibaoekaki.studio.site/

次回のインタビューは12/27（土）に更新いたしますのでぜひチェックしてみてくださいね！