サッカー奮闘記

ご存知の方も多いとは思いますが、「プレイヤーズファースト」という言葉があります。

私もサッカーに関わるようになってから、元ジェフユナイテッド千葉の育成を担当されていた池上正コーチの著書から知りましたが、デンマークサッカー協会が子どもたちへの接し方の心得を示した10カ条なんですが、目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

こんな感じです。

◯デンマークサッカー協会　少年指導１０ヵ条

・子どもたちはあなたのモノではない。

・子どもたちはサッカーに夢中だ。

・子どもたちはあなたとともにサッカー人生を歩んでいる。

・子どもたちから求められることはあってもあなたから求めてはいけない。

・あなたの欲望を子どもたちを介して満たしてはならない。

・アドバイスはしてもあなたの考えを押し付けてはいけない。

・子どもの体を守ること。しかし子どもたちの魂まで踏み込んではいけない。

・コーチは子どもの心になること。しかし子どもたちに大人のサッカーをさせてはいけない。

・コーチが子どもたちのサッカー人生をサポートすることは大切だ。しかし、自分で考えさせることが必要だ。

・コーチは子どもを教え導くことはできる。しかし、勝つことが大切か否かを決めるのは子どもたち自身だ。



書いてあることは基本的であるので、何をいまさらだ。

となるかもしれませんが、ジュニア年代の大会会場に行くとそんなことを忘れている大人も多いのです。

自分の手足のようにこどもたちを指示し、動かし勝利をして喜ぶ大人たちも少なからずいるのです。

その反面、こどもたちが何を考えてプレイをしているのかを観察し、今まで練習で身につけてきたことが出せているか、選手たちのちょっとした煌めきの瞬間を見逃さないように取り組む大人ももちろんいます。

また、あくまでプレイヤーズファーストであり、チャイルドファーストにならないことです。

こどもとはいえ、1人のサッカー選手です。そこにいる以上は、選手として扱うこと。

プレイヤーズファーストは、こどもを甘やかすとは違うのです。

入学式も終わり、自分の子どもにもサッカーをやらせてみようと体験に来る方々増えてくる季節になりました。

地元のボランティアクラブからクラブチームまで、たくさんのサッカークラブがあります。

ホームページを見るだけでなく、体験会もあると思いますので、ぜひいろいろなクラブを実際に見てまわり、コーチや父兄の話を聞き、所属する選手の様子を感じ、曇りなくまなこ（ナウシカ風に）で判断してみてくださいね。

クラブ費の金額、父兄の負担、友達が所属しているかどうかも判断材料になりますが、選手との関わり方や考え方もクラブを選択する大切な判断基準になると思います。

楽しく、真剣に、サッカーできる場所を探してみましょう！